大阪/箕面の男女シンセポップ・ユニット、Still Dreamsがスペイン名門Elefant Recordsから新作ミニアルバム『Make Believe』をリリース!
大阪を拠点に活動する男女シンセポップ・ユニット、Still Dreamsが新作ミニアルバム『Make Believe』を2021年4月16日にリリース。スペインの名門レーベル、Elefant Recordsが展開する、有能な新人アーティスト発掘を目的としたシリーズ『New Adventure In Pop』からのリリースとなる。アートワークはタイの新進気鋭のイラストレーター、Kannutsanan Khemthong(KNN.5)による描き下ろし。LPフォーマットには限定ナンバリング入り。
Still Dreamsは、同じく大阪のシューゲイザー・バンド、Juvenile JuvenileのメンバーでもあるMaaya WachiとRyuta Wachiによって結成された夫婦ユニット。これまで『Theories』『Lesson Learned』と2枚のアルバムをリリースしてきたが、今作『Make Believe』はElefant Recordsからのデビュー・ミニアルバムとなる。Cocteau TwinsやNew Order、Sarah Recordsのバンド群、往年のシンセポップなどに影響を受けた煌びやかで崇高なサウンドは、オープンなポップ・スピリットにあふれたものとなっている。
アルバムは、先行配信もされていた「Ultra Doomed」で幕を開ける。Saint EtienneとThe Human Leagueを折衷させたかのような広がりを持ったシンセポップ・ナンバーだ。
「Last True Love」は、存在感のあるパワフルなベースや、メランコリックなシンセ・フレーズなど、まさにNew Orderのバーナード・サムナー的ポップセンスを受け継ぐ煌びやかなナンバー。
ファンクやディスコ・ミュージックの要素を取り入れた「Spell」は、彼らなりの80年代への愛がほとばしる。小気味良いミュート・ギターやパーカッシブなシンセサイザーが高い中毒性を生み、リスナーを桃源郷へといざなう。
「Drive All Night (Faster Than Light)」では、彼らのポップセンスがさらに開花。Orchestral Manoeuvres in the Darkのようなシンセポップから始まり、BisやDubstarのようなテクノポップへと変化していくような仕上がりとなっている。夢見心地のサウンドは、リスナーの快楽指数をさらに高めていくだろう。
B面のオープニングを飾る「One More Kiss」は、無機質なドラムマシンによってシンセポップ化した初期The Pains of Being Pure at Heartとでも形容すべき趣のナンバー。
アルバムのタイトルを冠した「Make Believe」は、今作の中でも特にメランコリックで、流麗なメロディが印象的。傷ついた心や感情が表出する際の美しさを感じ取ることができる。
先行配信もされていた「Live With Excuse」は、M83やArcade Fireのポップ・エッセンスを取り入れ、壮大な多幸感にあふれている。耳を埋め尽くす揺らめくようなシンセ・サウンドは、My Bloody Valentineのシンセサイザーによる再解釈とも言えよう。
その多幸感そのままに、テクノポップ全盛期へとタイムスリップするかのような「2008」で、リスナーを美しい夏の思い出へと回帰させ、アルバムは幕を閉じる。
『Make Believe』は、Still Dreamsが持つ二面性を端的に表している。朝陽を迎える際のサウンドトラックとして最適である一方、夜にだけかけられる魔法のようでもある。その両極端な作用は、高揚感から内省的な部分に至るまで、様々な感情表現をあくまでポップなメロディーに落とし込むことによってもたらされているのだ。そして、この作品はStill Dreamsのさらなる飛躍の予感に満ちあふれている。
Tlansleated by おすしたべいこ(Sleep like a pillow主宰)
500枚限定、ピンク・ヴァイナル仕様、ナンバリング付き。
※特典インサート・ペーパー付き。
[artist:
STILL DREAMS]
[artist:
JUVENILE JUVENILE]
TRACKLIST
A1. Ultra Doomed
A2. Last True Love
A3. Spell
A4. Drive All Night (Faster Than Light)
B1. One More Kiss
B2. Make Believe
B3. Live With Excuse
B4. 2008