再入荷!Flying Lotusの2010年名作アルバムのアナログ・リイシュー盤!
単なるギミックとしてではなく、自分が鳴らしたいビート、人に聴かせたいグルーヴを本能の赴くままに積み上げていこうとする、新しいサウンドをアウトプットすることへのピュアな想いとひたむきなパッション。実際に彼はそれを自然体で実行へと移し、象徴的なタイトルと共に最新作を完成させた。ダークで美しい色調のサウンドスケープ、メランコリックな空気感、ソウルフルで内省的な音風景、想像力を掻き立てる深遠なコントラスト、緻密かつ壮大なプログラミング。そして、折り重なるテクスチャーとレイヤーが重層的にブレンドされることで紡がれる激しいエレクトロニックの渦、乱れ飛ぶバンギング・ビートとコズミックでスペイシーなシンセによって誘われるディープな陶酔感覚。それらが変幻自在に、且つ混然一体となって迫り来る様に、ロータスの真骨頂を改めて思い知らされるが、多彩なコラボレーター達が目眩がする程の遙かなる高みへと今作を押し上げている。
まずは必然的なコラボレーションだったと言っても過言ではないトム・ヨーク。かつてオウテカの『Confield』がそうであったように、トム・ヨークが共同作曲を行い、歌い上げたこの1曲が今後のレディオヘッドのサウンドに与える影響は計り知れないのではないかと確信出来るほど、両者の特性が惜しげもなく引き出され、ぶつかり合うことで生まれた衝撃的トラック。
そして、鋭いベースが強烈な存在感を示すサンダーキャット、ロータスの作品では今やお馴染となったローラ・ダーリントン、オーストリアの気鋭ビートメイカーであるドリアン・コンセプトといったアーティストももちろんだが、今作のもう一つのハイライトとして語られるべきは、アリス・コルトレーン、ジョン・コルトレーンの息子であり、ロータスの親戚であるサックス奏者ラヴィ・コルトレーン、これまでのロータスの作品で幾度となくフィーチャーされ、カルロス・ニーニョ率いるビルド・アン・アークにも参加している天才女性ハープ奏者レベッカ・ラフ、エリカ・バドゥやアウトキャスト、そしてドクター・ドレのストリングス・アレンジャーであり、カルロス・ニーニョとの共作でも知られるミゲル・アトウッド・ファーガソン、この3人の起用であろう。ハープ、サックス、ストリングスの音色を随所に効果的に散りばめることで幽玄な響きが新たに加わり、ストーリー性が一気に増し、最後まで緊迫した雰囲気を持続させている。
いずれにせよ、リスナーはこのレコードによって、まだ見ぬ未知なる宇宙との遭遇を果たし、アリス・コルトレーンの魂が宿る、生命力に溢れた崇高さに打ちひしがれるであろう。
2014年リイシュー盤、アナログ2枚組。
TRACKLIST
A1. Clock Catcher
A2. Pickled!
A3. Nose Art
A4. Intro//A Cosmic Drama
A5. Zodiac Shit
A6. Computer Face//Pure Being
B1. ...And The World Laughs With You (feat. Thom Yorke)
B2. Arkestry
B3. MmmHmm (feat. Thundercat)
C1. Do The Astral Plane
C2. Satelllliiiiiiiteee
C3. German Haircut
C4. Recoiled
D1. Dance Of The Pseudo Nymph
D2. Drips//Auntie's Harp
D3. Table Tennis (feat. Laura Darlington)
D4. Galaxy In Janaki
品番 |
WARPLP195 |
製造国 / 年 |
EU / 2014 |
LABEL |
Warp Records
|
コンディション |
新品
|
配送方法 |
宅配便
|
備考 |
-
|